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足首の捻挫

「捻挫」とはひねって痛めた、というケガの発生した機序を表現する言葉であり、重症度まではわかりません。捻挫して靭帯損傷を起こしているのか、骨折まで至っているのか、というところまで考えなければなりません。「たかが捻挫」と侮ってはいけません!

悩み:足首をひねって痛めた。ジャンプ着地の際に人の足に乗ってしまった。


一般的な治療方法:受傷直後のアイシング、固定、圧迫、湿布等。


上記までは、他のWebページにも同じような内容が沢山掲載されていますので、そちらをご参照ください。



当院での考え:早期回復はもちろんですが、復帰後の再発予防に最も注目し、骨の並び(アライメント)を整えて正しく動作できるようにケアしていきます。


足首の捻挫は特に再発しやすく、スポーツの怪我で最もポピュラーで予防が大切と言われているものです。だからこそしっかりと治しておきたいのですが、その発生頻度の多さからあまり重症としてみなしてもらえない事が多い傷害です。


多くの場合、骨折を伴わない外側の靭帯損傷で、足首を内側にひねるのが最も痛いという症状が起こります。激しく内側に捻っているケースでは、内くるぶしまで痛みが出ることがありますが、これは内側の骨同士が近づいた結果、ぶつかってしまったか骨に挟まれる形で組織が炎症を起こしているものと考えられます。


炎症が治まるにはどうしても時間が必要になりますが、微細な骨の並びのズレは早期に修正しておいたほうが改善のスピードに関わってきます。


放置しても炎症は治まり、痛みは改善してきますが、この動作が痛いという症状が残ってきてしまう場合があります。


テーピングなどで対処することは可能ですが、動かない関節を動くようするというようなことはできません。適切な手技やリハビリによって、関節の可動性を正常に保ち、かつ筋出力もそれまで通りかそれ以上に発揮されなければ再発を防ぐことは難しいです。


例えば損傷してしまったであろう靭帯の強度が元々100あったとします。捻挫によって半分の50が切れてしまった状態から、しっかりと固定することで80まで回復したとしても、20の差があります。残念ながら靭帯損傷が100%回復することはあまり望めないものです。だからこそその20の差を筋力や使い方によって補わなければなりません。


これがうまくできないので、捻挫の再発は特に多く起こってきています。


なるべく早期からしっかりとしたケアを行い、早期回復・早期復帰・再発予防を目指していきたいものです。

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