「健康のために、毎日2万歩以上歩くようにしているんですよ!」
それは良い心がけですね。2万歩はちょっと多い気もしますが…
「一日1万歩くらいって言われていると思うので、その倍やれば倍健康になると思って頑張ってます!」
多ければ良いというものでもないですよ。最近では膝や腰への負担の面から、1万歩でも少し多いのではないか、という話も出てきています。
「そうなんですか?どのくらいが妥当なんでしょう?」
約8,000歩くらいと聞いたことがあります。
ちなみに1万歩を目指しましょうっていう考えから”万歩計”が生まれたのは知ってましたか?
日本人が平均的にオーバーしているカロリーが約200キロカロリーで、それを消費するのにだいたい9,000歩らしいので、1万歩を目安にっていう考えだったんでしょうね。
「へー、知らなかったです。ではこれからは1万歩弱にしておこうかな。」
でも〇〇さんはまだ60代ですよね?
そのくらいの年代であれば、歩行はそれほど良い運動にはならないかもしれませんよ。
「2万歩以上歩くと結構疲れるんだけどな…」
体力的な疲労と、筋肉への刺激はちょっと考え方が異なります。
歩行に使う筋力は対して大きくないので、たくさん歩いたとしても衰えてしまうことが考えらるんです。
「運動しているのに筋肉が落ちちゃうんですか?なんで?」
その運動で、その方の最大筋量の何パーセント使っているかということを考えなければなりません。
80代くらいの女性であれば、椅子から立ち上がるのにも80%ほどの筋力を使うそうですから、ものすごい運動になるわけです。
「じゃあ私は歩行のような楽な運動では筋肉がつかないってこと?」
そうかも知れませんね。もう少しハードな筋活動を短時間で良いので入れてあげると筋力の維持増進につながると思います。
例えば、平地を歩くよりも階段を登ったほうが筋力を使いますよね。
「なるほど、では歩数を減らしてなるべく階段があるルートを選ぶようにしてみます!」
階段の登りは筋肉への負荷は大きいですが、関節にかかる負担はそれほど大きくありません。降りは衝撃吸収を上手にできないと逆に関節への負担が大きくなってしまうので、そこだけ注意してくださいね!
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