「私、右と左でふくらはぎの太さが違うんです。だから膝が痛くなってしまったんですかね…」
それはどうでしょうね?違うとも言い切れないですが、それが原因とするにはまだ判断材料が少ないと思います。
「だって左右差はない方がいいですよね?」
そうとも言い切れませんよ。実際に人間の身体は左右非対称ですし、アスリートともなるとかなり左右差が大きい選手も多いです。
左右差があるからと言ってすぐアンバランスや痛みにつながることはあまりないと思いますよ。
「そうなんですか?確かに右利き、左利きとかありますもんね。心臓は左に寄っているし、肝臓も右側ですもんね。」
そうです。厳密に測れば内蔵だけでも左右の重さが違うんじゃないですかね?
大切なのは、左右違うものを同じようにコントロールするという脳の働きです。
右でよく蹴るサッカー選手が右足が太いからと言って、走ったらどちらかに寄って行ってしまう、なんていうのはあまり見受けられませんよね?
「確かに!でも水泳とか、マラソン選手なんかは左右差ない方がいいんじゃないの?」
それはそうでしょうね。スポーツによって特性が異なりますから、今挙げたものは左右差ない方がプラスに働くと思います。
ただそれは、あくまで競技レベル高い話であって、一般的に左右の手や足の太さはそれほど気にしなくて大丈夫ですよ。
「なるほどですね。ではこの膝の痛みはなんで出てきたのでしょうか?」
左右差も無くはないとお話しましたが、前後差や膝自体の捻じれ、周囲の関節の使い方なども影響しますので、これからチェックしていきます。
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